WOAKY × みつるシステム / 未解決論点
生産実績を基幹システムに流す連携で、最後まで残っている論点。 この列が何を指しているのかで、在庫の動き方がまるごと変わります。 GASの実装を全部読んで、定義がどこまで確定できるかを整理しました。
システム上の定義は「投入したのに、良品にもB級にも処分にも返品にもならなかった分」。 つまり投入側=単品側のロスで、完成品側の調整ではありません。WOakyの仕様書v2は間違っています。
ただし話はここで終わりません。この定義が成り立つのは工場系の部門だけで、梱包では構造的に成り立ちません。 同じ「過不足」という列名で、部門ごとに違うものが入っています。
単品を投入して、産出が4つに分かれる。どれにもならなかった残りが過不足。
良品・B級・処分・返品には、それぞれ行き先があります。完成品になるか、別のコードに振り替わるか、別の倉庫へ動くか。 過不足だけが行き先を持ちません。投入したのに、どの箱にも入らなかった分です。割れた、粉になった、数え間違えた、記録が漏れた —— 理由はどうあれ、在庫としては消えています。
画面の⚠マークと送信前チェック、どちらも同じ式を前提にしている。
// 画面のツールチップ(index.html) 入力 = 理論 + 過不足 // 理論の中身 投入(理論) = 良品 + B級 + 処分 + 返品 // つまり 過不足 = 投入(入力) − (良品 + B級 + 処分 + 返品) // Code.gs にもそのままコメントがある g.投入数_実数 += (completed + bGrade + disposal + returned); // 過不足は構成要素でなく差異
投入数がどこから来るかを追うと、前提が崩れる部門がある。
| 部門 | 投入数の出どころ | 過不足の列名 | 「△3」の扱い |
|---|---|---|---|
| 梱包 | 良品+B級+処分+返品 の計算値 実測ではない |
過不足 / 過不足数 | −3 になる |
| 第1工場 | 実測列「投入数」 投入工程フラグの行だけ集計 |
過不足 | 0 になる |
| スクリーン | 実測列「投入数」 同上 |
不足数 / 過不足 | 0 になる |
投入(入力) = 良品 + B級 + 処分 + 返品 ← 読み込み時に計算して入れている 投入(理論) = 良品 + B級 + 処分 + 返品 ← 判定に使う式 ────────────────────────────── 差 = 0 ← 常に。例外なく
梱包は「△3」を −3 に変換する関数を通していますが、工場系は素の parseFloat です。
工場系で「△3」と書かれていたら、数値にならず 0 として集計されます。
現場が会計式の△表記を使っていた場合、工場側の過不足だけが黙って消えます。
過不足を「完成数に足す」か「単品から引く」かで、結果がまるで違う。
過不足が+10なら、完成品を10個多く積んだうえ、BOMで単品も10個ぶん余分に減らします。二重に間違えます。
単品の減少合計 = 良品+B級+処分+返品+過不足 = 投入(入力)。実際に投げ込んだ数と一致します。
定義が分からないから、ではない。仕掛かりが混ざるから。
工場系はロット単位で、投入した行と完成した行が別です。日をまたげば、その日の投入と産出は対応しません。 仕掛かり(今日投入して明日完成する分)が、そのまま過不足に乗ります。
「過不足って何ですか」だと曖昧すぎる。4つに分解する。